欅坂46 夏の全国アリーナツアー2018
欅坂46の全国ツアーに参加して来た。
8月11日の福岡、23日の横浜、そして9月5日の幕張と三公演。
これほど時間が経ってブログを書こうとしているのは、ようやく記事にする覚悟が出来たから。それほど今年の全国ツアーは凄まじかった。
今回はその中でもとりわけ凄まじかった、幕張千秋楽について触れていきたい。
9月5日水曜日。
福岡、新潟、横浜、神戸と回って来た今年のツアーのラスト。幕張。
事前には志田愛佳さんが復活するとか、何らかのサプライズがあるとか、そういう噂もあったのだけど、僕の関心はただ一点。
「どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか」
ということ。
例年、欅坂46はライブの千秋楽にとんでもないことをする。
昨年ももちろんすごかったのだが、今年はそれを超えるのではないかと密かに期待していた。
とりわけ、今年の座席はA10という幕張の中ではかなり良い座席を割り当てられたこともあって、期待は膨らむばかりだった。
17時になり、開場。
それと同時に入場し、座席を確認すると、やはり花道から5mほどの距離で、なおかつステージ全体も見渡せるかなりの良席だった。
早く入りすぎた為、開演までの時間は長く感じたが、徐々に高まってくる会場のボルテージを肌で感じる感じは悪くなかった。
そして、いよいよ開演。
Student Dance~AM1:27~エキセントリックという冒頭の3曲で完全に欅坂46ワールドが完成する。この、Student Danceからエキセントリックの間にかけては「演出の都合上」ということで、サイリウムの使用が制限されたわけだが、メンバーが深夜の学校に侵入するというコンセプトを邪魔しなかった観客も素晴らしかった。
続くガラスを割れ!は本公演のハイライト。
今思い出しても鳥肌が立つのだが、平手友梨奈さんの眼光鋭い目、何かに取り憑かれたような激しいパフォーマンス、福岡や横浜とは比較にならない鬼気迫るパフォーマンスで誰もが衝撃を受けたことだと思う。
このパフォーマンスに関しては是非映像化してもらいたいものだ。
MCを挟んでユニット曲が続く。
音楽室に片想いでは長濱ねるの可愛さが際立ち、制服と太陽では小池美波のセンターが素晴らしく・・・
と、ここでようやく気付く。
平手友梨奈さんがいないということに。
平手さんは?夜明けの孤独を披露するためにはけたのかな?
そんなことを思い、しばらく落ち着いていたのだけど、避雷針でも、もう森へ帰ろうか?でも姿が確認出来ない。
何が起ったのかどうしても知りたくて、ライブ中にも関わらずTwitterを開いてみると、平手さんがステージから落下したとの情報が。
頭の中、真っ白。
MCでは菅井キャプテンから平手さんは元気だということが伝えられたが、ここで初めて知るファンも周りにはいて、会場はどよめいた。
そんなことがあったものだから、ここから後の曲について、詳細には覚えていない。
しかし、素晴らしい瞬間があった。
サイレントマジョリティーの歌い出し平手パートの「人が溢れた交差点を〜」の部分を、まるで観客は事前に練習していたかのように綺麗に歌い上げ、また、世界には愛しかないのポエトリーリーディングの部分、「歩道橋を駆け上がると〜」の部分も平手さんの空白を埋めるかのように綺麗に歌ったのだ。
これもまた、本公演のハイライトと言っても良いだろう。
会場は一体となり、泣き出すファンもいるほど感動的なシーンだった。
続く、風に吹かれても〜アンビバレントにかけても平手さんが出演することはなく、そのまま本編が終了した。
アンコールでは出てくるかな?と少し期待したものの、平手さんの姿はない。
欅坂屈指のアイドルソング、手を繋いで帰ろうかも寂しさが残るままの披露となった。
そして、ダブルアンコール。
千秋楽は特別ということで、ダブルアンコールがあることがほとんどなのだが、この時ほどアンコールが長く感じたことはない。
僕も珍しく全力で声を出した。
そしてメンバーが再び登場。
すると、そこには平手友梨奈さんの姿が!
場内、大盛り上がり。
本当に出来すぎた脚本のようだけど、平手さんは戻って来た。
菅井キャプテンからは4年目の意気込みがMCで語られ、もう二度と聞くことが出来ないと思っていたW-KEYAKIZAKAの詩のイントロがかかる。
休業中でこのライブには出られなかったメンバーもいるから、21人での披露という訳ではなかったけど、このシーンでW-KEYAKIZAKAの詩が披露される意味を噛み締めながら聞き入った。
よく聞く「エモい」という言葉はこういう瞬間のことを言うのだろう。
今後は2期生も入ってくるから、このメンバーで聞けるのは最後かもしれない。
いろんな感情が巡った。
そして、最後の挨拶が終わり、全20曲を披露して千秋楽は終了した。
終わった瞬間、全身の力が抜けた。
すごいものを見た。
欅坂46はやはりとんでもない。
率直な感想だった。
ネットでは「平手の復活は演出だ」とか批判的なコメントも上がったけど、少なくともあの会場にいたファンはそんなこと思わないだろう。
ただ純粋に凄かったし、感動した。
これほどすごいライブは今後見られないかもしれない。
僕は、目まぐるしく動いた感情を必死に抑えながら帰路に着いた。
撮影会イベント
2018年2月10日。
元欅坂46の原田まゆさんによる撮影会イベントが渋谷で開催された。
この日は13時30分からの撮影会(二部制)と15時45分からのチェキ会というラインナップで、僕は両方とも参加してきた。
理由は原田まゆさんのことが前々から気になっていたから。
さっそくイベントを振り返っていきたい。
撮影会
撮影会は原宿駅から徒歩7分ほど歩いたところにあるお洒落なスタジオで行われた。13時頃にはすでに着いていた僕は周辺付近で時間を潰し、13時20分、開場されると同時に入場する。場所柄もあって非常に緊張した。参加者は僕も含めて5人。入場して10分くらい中で待たされたのだが、この時の空気感はなかなかのものだった。
定刻、13時30分になると主役である原田まゆさんが登場する。一目見て「欅坂46在籍時より可愛い」という印象を受けた。彼女がツイッターでも「今の私を見てほしい」と言った理由がわかった。
撮影システムとしては、1人ずつシンプルに個人撮影をローテーションで行なっていき、それを3ループ実施するというもの。
1度目は一眼レフ、2度目はスマホ(iPhone X)、3度目は再び一眼レフを使用した。
僕はかなり緊張しながらも、「よろしくお願いします」と言葉を発する。
原田まゆさんは、iPhoneを掲げた時には「それXだよね?カメラが二つあるからわかった!」と言ったり、ポーズに困っていると「ポーズ指定しなくていいの?なんでもポーズ指定してくれていいよ」と、ノリよくかなり気がきくコメントをしてくれて助かった。
よく、カメラマンなどがいい写真を撮るには「被写体との距離感が大事」といったことを言うが、それが今回の撮影会でよくわかった気がする。
機材よりも何よりも被写体の良さを引き出すコミュニケーションが大事だ。
そんなこんなで撮った写真がこちら(撮り下ろしです)
原田まゆさんの高いポテンシャルにより、なかなか良い写真が取れたと感じている。テーマをつけるとしたら「彼女感」と言ったところか。
僕は決してこれまでたくさんの写真を撮ってきた訳ではないけれど、原田さんは自分から動きをつけてくれるし、撮っていてとても楽しかった。
この子が欅坂46にいたらまた違っていただろうな、そんなことも考えていた。
チェキ会
撮影会が終わると、会場を移してチェキ会が開催された。
チェキ会は、撮影会とは比較にならないくらいのたくさんの人が来た。
周りからは「けやかけの初期の頃、見てからずっと好きです」と言った声がたくさん聞こえて来た。原田まゆさんは、自分が欅坂46の一員であったことをどう思っているのか分からないが、とにかくとても楽しそうに、幸せそうにしていた。
アイドルを卒業してもこれだけ幸せになれる。それを体現しているようだった。
僕も一応2枚ほどチェキを撮らせてもらったのだが、ここで晒すのはあまりにも恥ずかしいのでやめておこうと思う。
ただ、イベントがとても楽しかったこと、また次があれば来たいという意思を伝えることができた。
チェキ会の途中では5分くらい時間を使って事前にアンケートをとっていたファンからの質問に答える時間も設けられた。
本人は恥ずかしかったのだろうか、かなり照れながらの回答となったが、とても暖かい時間となった。このトークコーナーを終えて、僕は会場を出た。
まとめ
ラグーナミュージックフェス2017
2017年3月26日。
愛知は蒲郡市で開催されたラグーナミュージックフェスに行ってきた。
欅坂46のイベント関係で遠征したのはこれが初めてで、雨の野外という珍しいシチュエーションも手伝ってこのライブもとても楽しかった思い出がある。
また、平手友梨奈さんにとっては凱旋ライブということで、MC等で何を語るのか、という点も楽しみだった。
会場入り
この日、会場には10時頃到着し、ラグーナ内のアトラクションにも挑戦しようと思ったが、寒すぎて断念。カフェでまったりした後、12時45分になると所定の待機場所まで向かい入場待機。13時になると入場が開始されたのだが、整理番号が意味を持たず、完全に早い者勝ちのような状況で場は一気に混乱する。僕はもともと早い番号を持っていたのでSSブロックの中央付近でライブ開始を待つ。
定刻になりライブがスタート。
以下、セットリスト。
(3rd)OVERTURE
① 大人は信じてくれない
② 語るなら未来を…
MC①
③ 制服と太陽
④ 青空が違う
⑤ 僕達の戦争
⑥ 手を繋いで帰ろうか
MC②
⑦ 二人セゾン
⑧ 世界には愛しかない
⑨ サイレントマジョリティー
MC③
しょっぱなから"大人は信じてくれない"で高まる。一曲目のイントロのこの一瞬でライブの空気を作る漢字欅、強すぎる。語るなら未来を…も雨とのコントラストも相まってまるで映画のワンシーンのようだった。雨は降り続ける。
MC挟んで制服と太陽。
"いつもの教室"が今回は雨。
なぜここまで観客に響くのかというくらい、この曲は響いた。
続く青空が違うでは別仕事で欠席していた菅井様ポジションンに志田さんが入る。
この日はあいにく青空ではなかったが、これはこれでとても良い。
僕たちの戦争から手を繋いで帰ろうかで会場のボルテージはマックスに。僕たちの戦争は振り付けがいい。クセになる。手繋ではここでも菅井様のポジションに志田さんが入り、いつもは見せないキュートな表情を見せ、この日のMVPが確定した。
そしてMCの後はシングルメドレー。世界には愛しかないの「空はまだ明るいのに突然雨が降ってきた。僕はずぶ濡れになりながら、街を走った。夕立も予測できない未来も嫌いじゃない」という部分が完全にこの日のシチュエーションにマッチしていて該当部分で歓声が上がる。
とにかく、セカアイはこの日映えた。
サイレントマジョリティーではラストの「君は君らしく」の部分で平手友梨奈さんと赤のライトと雨がシンクロしてこれが今回のハイライト。神々しかった。鳥肌が立った。
まとめ
ひらがなけやき
ひらがなけやきの武道館3days公演が終了した。僕は一日として見に行けなかったが、行った人の評価は軒並み高く、前回のブログでひらがなけやきを漢字欅の代役と書いたことを猛烈に反省した。
ひらがなけやきはもはや漢字欅とは別の色を持った一つのグループだ。ベクトルやカラーは違うが同じ坂組、KEYAKIZAKAの一員として共存している。これは現代の奇跡だ。
個人的には漢字欅の脆さ、尊さ、空気感といったものに猛烈に惹かれるのだが、やはりアイドルのライブとしてどちらが正統派かと言えばひらがなけやきのほうだと思う。
有明ワンマンライブで見た時もひらがなけやきはまさに希望のような存在だと書いた。今回のライブではハッピーオーラという言葉で表現されたレポをよく見たような気がする。これは今の漢字欅にはない。住み分けができているし、ある意味対極にいるのが面白い。
漢字欅にしか歌えない曲があれば、ひらがなけやきにしか歌えない曲もある。
ちなみに、僕はまだひらがなけやきに特定の推しはいない。しかし、気になっている子はたくさんいる。潮紗理菜ちゃん、加藤史帆ちゃん、齊藤京子ちゃん、丹生明里ちゃん、渡邉美穂ちゃんあたりだ。皆、個性的で面白いし可能性に満ちている。きっと今回の武道館公演でその魅力に気付いたファンもいることだろう。
注意しなければならないのが、ひらがなけやきは決して漢字欅のアンダーではないという点だ。今回の武道館でもオープニングアクトの様子を聞くに、どうも運営側はひらがなけやきを苦難を潜り抜けてきた成り上がりアイドルに仕立てたいのではないかと思ってしまう。しかし、それでは乃木坂の二の舞いだ。あくまでも、独立した1グループという認識を持つことが重要だと思う。そして、漢字欅とひらがなけやきでお互いに切磋琢磨しながら成長していける環境がベストだと思う。
ともかく今は武道館3daysというスペシャルなライブを無事に終えたひらがなけやきのみんなに心から労いの言葉を送りたい。
漢字欅の闇。
ひらがなけやきの光。
僕も次こそは光を見てみたいと思った。
近況
過去のライブ記事は一旦置いておいて、今日はここ最近の欅坂46について思うことをつらつらと書いていこうと思う。
ここ最近の欅坂の動向とはすなわち平手友梨奈さんの動向ということなのだが。
中には不快に感じる方もいるかもしれないので、ネガティブな記事が読みたくない場合はここでページを閉じて頂きたい。
紅白過呼吸転倒事件
まずは昨年の紅白での出来事。散々話題になったので今更触れるまでもないと思ったが、やはり衝撃的だったので触れておこう。
武道館公演の中止
平手友梨奈さんの怪我
さて、最後に触れるの平手さんの件がもしかすると一番深刻かもしれない。
平手友梨奈さんが負った全治一か月の怪我。公式には上腕三頭筋損傷ということで発表された。この怪我自体ももちろん心配なのだが、平手さんの場合、外傷というより精神的な部分、つまり心のほうが大丈夫なのかと心配になるのである。2017年は何度もライブ中にうなだれたりするシーンがあって、実際僕もその瞬間を見てきた。あのうなだれ具合、しかもこれだけ長期にわたって不調が続くというと本当にうつ病ではないのかと疑ってしまう。一度精神的に病んでしまうと回復するのに時間がかかるし、後々までダメージを引きずることになる。現状、欅坂46の命運は平手友梨奈さんにかかっていると言っても過言ではないので、一か月と言わず、しっかり治るまで療養してほしい。これが僕の本音である。あと、少し厳しめのことを言うと、いくら16歳とはいえ、ステージに立つ以上、あんなパフォーマンスをするようではプロ失格である。とりわけ、2017年のTIFでは、他のメンバーやセトリは良かったのに平手さんだけが明らかにうつむき加減でニコリともせず、見ていて全く楽しくなかった。多分、今まで見てきた欅坂46のライブの中で一番つまらなかったと思う。ああいった時はとにかく休んでほしい。
さて、ここまでネガティブな話題を3つ出して思うことを書いてきたが、僕は欅坂46が大好きだ。平手友梨奈さんに対しても厳しめのことを書いてしまったが、平手さんのことも大好きだ。平手さんはよくも悪くも天才肌で、0か120かのパフォーマンスしかできないんだと思う。最低か、最高か。いいじゃないか。いつも安定して優等生のようなパフォーマンスをするアイドルよりずっと推せる。僕は有明の時のような120のパフォーマンスを見たくて、欅坂46を明日からも追いかけて行く。
有明ワンマンライブ
2016年12月25日。
僕は24日、25日と二日間にわたって開催されたこのライブの最終日(夜の部)に当選し、幸運にも座席は"ロイヤルボックス1列目"といういわゆる神席を引き当ててしまったので、"欅坂46史上最も楽しかったライブ"として鮮明に記憶に残ることとなった。
キラキラ感、多幸感、フレッシュ感。
様々な要素が詰まったライブを今回は振り返っていこうと思う。
まずはセットリストから。
VTR~(3rd)OVERTURE
① 大人は信じてくれない
ダンスパート
② 語るなら未来を…
MC①
③ 渋谷からPARCOが消えた日
④ 渋谷川
⑤ ボブディランは返さない
⑥ 青空が違う
⑦ 夕陽1/3
⑧ 制服と太陽
MC②~VTR
⑨ キミガイナイ
⑩ 山手線
⑪ 乗り遅れたバス
⑫ また会ってください
⑬ ひらがなけやき
⑭ 僕たちの戦争
ダンス
(ジングルベル~サンタが町にやってくる~もろびとこぞりて)
⑮ 手を繋いで帰ろうか
⑯ 誰よりも高く跳べ!
MC③
⑰ 二人セゾン
⑱ 世界には愛しかない
⑲ サイレントマジョリティー
MC④
【アンコール】
MC⑤
⑳ W-KEYAKIZAKAの詩
MC⑥
ライブ中
オープニングではデビューからこれまでの軌跡を辿ったVTRが流れ、新生Overtureがかかる。
目の前に花道が見える状態でこれは否が応でもテンションが上がる。
続く"大人は信じてくれない"〜"語るなら未来を…"では激しいダンスと強い歌詞も相まって、ここから一気に欅坂46ショーに引き込まれる。
MCを挟んだ後は紅の衣装をまとった平手友梨奈が登場。スポットライトを浴びた彼女はまさにスター。圧倒的なオーラだった。僕の中で"渋谷からPARCOが消えた日"は一気に映える曲に。
その後の"青空が違う"が前半のハイライトである。AbemaTV には自分の顔がしっかり写り込んでいるほどで、その距離から見る青空とMARRYは圧倒的すぎるほどにアイドルだった。
夕陽1/3を挟んで披露された制服と太陽も個人的には大好きな曲だ。ライブで見ると更に輝く。
再びMCを挟んだ後のキミガイナイではキャプテンの菅井友香が涙を流す。このライブにかける思い、これまでの葛藤や苦悩が伝わってくるような気がして、危うく涙が出るところだった。
山手線、乗り遅れたバスと乗り物関連で続くセトリは山手線に乗り込めた漢字欅と一歩出遅れたひらがなけやきの長濱ねるの状況をストーリー仕立てで表しているようだった。
乗り遅れたバスから降りてきた長濱ねるが歌う"また会ってください"も独特な存在感がある。長崎県出身の彼女はいい意味でとっつきやすく、しかしどこかで儚さを感じる幻影的美少女である。
本人は歌が苦手だと言っていたが、この曲は長濱の声がなんともいい味を出している。
長濱がはけた後、ひらがなけやきのメンバーが登場。
新しく坂を登り始めた妹分達を漢字欅のメンバーは何を思ったのだろうか。
少なくとも僕の目には希望のように映った。
FIVE CARDSの"僕たちの戦争"を挟んだ後、クリスマスライブならでは、サンタのコスプレをしたメンバーがクリスマスソングに合わせてのダンスパート。
まくし立てるように続く手を繋いで帰ろうかでは@JAM×ナタリーEXPOの時と同じようにステージ全体を使ったパフォーマンスが行われた。
個人的に、ライブ時の手を繋いで帰ろうかのイントロ溜めが大好きだ。
その後、ひらがなけやきのライブ鉄板曲、"誰よりも高く跳べ!"でいよいよ会場のボルテージは最高潮に。
MCを挟んで、ここからはシングルパート。
温存していた訳ではないだろうが、ここまで表題曲を一曲も歌わずにライブがこなせるあたり、欅坂46の楽曲の層の厚さは凄まじいものがある。
二人セゾン、世界には愛しかない、サイレントマジョリティー。
新曲から過去に遡って披露していくスタイルも欅坂らしいと思った。
どの曲も本当に素晴らしい。
とりわけサイレントマジョリティーでは平手友梨奈の「私たちは支配されない。私たちは坂を登り続ける」という言葉に撃ち抜かれた。実際、パフォーマンスもこれまで披露した中で最も完成度が高く、日々更新されていっているのだと感動した。
このシングルメドレーにてライブ本編は終了。
観客から自然と沸き起こるアンコールに身を委ねていると、今回のグッズTシャツを着たメンバーが登場。
手には僕が前日に6時間並んで手に入れたサイリウムを持っている。
そしてメンバーから振りに関するレクチャーを受けた後、W-KEYAKIZAKAの詩は披露された。
乃木坂46で言う、乃木坂の詩に当たるこの曲はいわば坂道の国家のような曲である。
しかし、乃木坂の詩が乃木坂のことだけを歌っているのに対し、W-KEYAKIZAKAの詩では漢字欅とひらがなけやき両方のことが歌われている。
そういった意味でも、このワンマンライブのラストにこの曲を披露した意味は大きいと思うのだ。
平坦だと信じていた目の前の道
ほんの少し傾斜してる。それは希望かもしれない
歌詞も相まって聴きながら涙が流れた。
まとめ
こうして欅坂46史上最高のライブが終了した。
ライブ終了時の僕はひどく興奮していた。
初めての全国握手会、@JAM×ナタリーEXPO、最高に楽しかったのだが、このライブはそれをゆうに超えてきたからだ。
まして、まだデビューして8ヶ月あまりというのだから、すごいとしか言いようがなかった。
僕の場合、今回は座席に恵まれたというのもあるが、仮に見切れ席で観たとしても最高のライブには違いがなかっただろう。
まさに圧巻だった。
しかし、今現在の状況から振り返ってこのライブを見てみると、"有明ワンマンが欅坂の全盛期"などと最近では言われることが多い。それだけこのライブが素晴らしかったのと同時に、2017年の欅坂46は平手友梨奈さんの不調などもあり、最高のパフォーマンスが発揮できないことも多かったのも事実だ。
しかし、このライブを見た人ならまた必ず最高のパフォーマンスをしてくれると信じられるだろう。
というよりも、信じたい。
常に最高のパフォーマンスを更新し続けてきた欅坂46だからこそ絶対にこのライブを超えるライブができる。
今年はこのライブを超えられるものを見れることを心から楽しみにしている。
@JAM×ナタリーEXPO2016
2016年9月24日。
@JAM×ナタリーEXPOというイベントが幕張メッセで開催された。
このライブ、今ではあまり語られることはないのだけど、個人的にすごく見応えがあって良かったと思っているのでここに書き記しておこうと思う。
ちなみに@JAM×ナタリーEXPOとは音楽ナタリーと@JAMが共同で開催した音楽フェスのことである。
[会場入り]
この日、会場には12時頃到着し、場内を一通り歩き回った後、他のアイドルには目もくれず、欅坂46が出演する予定のストロベリーステージにて待機を開始。
この時、時刻は13時30分。
欅坂46の出演は16時40分からということで、約3時間。
ひたすら待つ。
僕をここまで駆り立てるものは欅坂46を前方で見たいという気持ち。
4月の全国握手会でも後方から見ていたので、とにかく欅坂46を目の前で見てみたかった。
そして予定より若干押して16時50分になるとT字状に伸びたステージ前方にスタンドマイクが2本立てられる。
後方から「渋谷川だ」と声が聞こえた直後、ゆいちゃんずの二人が登場。
以下、セットリスト
①渋谷川
overture
②世界には愛しかない
③キミガイナイ
MC1
④語るなら未来を・・・
⑤青空が違う
MC2
⑥手を繋いで帰ろうか
MC3
まず、目を引いたのがこの日初披露された新衣装。
渋谷の街をイメージしたこの衣装は、実は今でも一番好きだったりする。
この日のライブは映像としてもしっかり残っているので、そちらを見ていただければわかるのだが、メンバーのコンディションもとても良い。
とりわけ、"青空が違う"を歌う青空とMARRYは好きなメンバーが揃っているということもあり、終始釘付けだった。
また、特筆すべきはステージの使い方。
他のアーティストやアイドルは基本的に中央付近から動かずパフォーマンスをしていたけれど、欅坂46に関しては曲ごとに立ち位置を変え、観客を沸かせた。
例えば欅坂随一のアイドルソング"手を繋いで帰ろうか"ではサビ付近でステージ前方までメンバーが駆け寄って来て、全員の顔が見える配慮までなされていた。
ようは、セトリやメンバーだけでなく、演出にも非常に凝ったライブだった。
そして、ここにも触れなければいけないだろう。
今回のライブのハイライトが平手友梨奈さんがサイレントマジョリティーで覚醒したシーンである。
お分りいただけただろうか?
今にも続く、"憑依型"パフォーマンスはこの時初めて見たように思える。
僕はまさに目の前でこの瞬間を見てしまった。
この瞬間まで、平手友梨奈さんのことを"センターに選ばれた"と思っていたが
"なるべくしてなった"のだと知った。
ゆいちゃんずや青空とMARRYなど、見どころはたくさんだったのだけど、結局最後は平手友梨奈さんに全てを持っていかれてしまった。
個人的には、このフェスの成功が後のロッキン、サマソニといった夏の大型フェスに繋がったと思っている。
欅坂46が"ロック"と言われる所以はこのライブがあったからではなかろうか。
欅坂46は面白い。
平手友梨奈さんからは目が離せない。
ライブ欲は増すばかりだった。