蛇行しながらも坂を登り続けるブログ

欅坂46についての考察、並びに現地レポ

欅坂46 夏の全国アリーナツアー2018

 

欅坂46の全国ツアーに参加して来た。

8月11日の福岡、23日の横浜、そして9月5日の幕張と三公演。

 

これほど時間が経ってブログを書こうとしているのは、ようやく記事にする覚悟が出来たから。それほど今年の全国ツアーは凄まじかった。

 

今回はその中でもとりわけ凄まじかった、幕張千秋楽について触れていきたい。

 

 

9月5日水曜日。

 

幕張メッセ

  

福岡、新潟、横浜、神戸と回って来た今年のツアーのラスト。幕張。

事前には志田愛佳さんが復活するとか、何らかのサプライズがあるとか、そういう噂もあったのだけど、僕の関心はただ一点。

 

「どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか」

 

ということ。

 

例年、欅坂46はライブの千秋楽にとんでもないことをする。

昨年ももちろんすごかったのだが、今年はそれを超えるのではないかと密かに期待していた。

 

とりわけ、今年の座席はA10という幕張の中ではかなり良い座席を割り当てられたこともあって、期待は膨らむばかりだった。


 

17時になり、開場。

 

それと同時に入場し、座席を確認すると、やはり花道から5mほどの距離で、なおかつステージ全体も見渡せるかなりの良席だった。

 

早く入りすぎた為、開演までの時間は長く感じたが、徐々に高まってくる会場のボルテージを肌で感じる感じは悪くなかった。

 

そして、いよいよ開演。

 

Student Dance~AM1:27~エキセントリックという冒頭の3曲で完全に欅坂46ワールドが完成する。この、Student Danceからエキセントリックの間にかけては「演出の都合上」ということで、サイリウムの使用が制限されたわけだが、メンバーが深夜の学校に侵入するというコンセプトを邪魔しなかった観客も素晴らしかった。

 

 

続くガラスを割れ!は本公演のハイライト。

今思い出しても鳥肌が立つのだが、平手友梨奈さんの眼光鋭い目、何かに取り憑かれたような激しいパフォーマンス、福岡や横浜とは比較にならない鬼気迫るパフォーマンスで誰もが衝撃を受けたことだと思う。

このパフォーマンスに関しては是非映像化してもらいたいものだ。

 

MCを挟んでユニット曲が続く。

音楽室に片想いでは長濱ねるの可愛さが際立ち、制服と太陽では小池美波のセンターが素晴らしく・・・

 

と、ここでようやく気付く。

平手友梨奈さんがいないということに。

 

平手さんは?夜明けの孤独を披露するためにはけたのかな?

そんなことを思い、しばらく落ち着いていたのだけど、避雷針でも、もう森へ帰ろうか?でも姿が確認出来ない。

 

何が起ったのかどうしても知りたくて、ライブ中にも関わらずTwitterを開いてみると、平手さんがステージから落下したとの情報が。

 

頭の中、真っ白。

 

MCでは菅井キャプテンから平手さんは元気だということが伝えられたが、ここで初めて知るファンも周りにはいて、会場はどよめいた。

 

そんなことがあったものだから、ここから後の曲について、詳細には覚えていない。

 

しかし、素晴らしい瞬間があった。

サイレントマジョリティーの歌い出し平手パートの「人が溢れた交差点を〜」の部分を、まるで観客は事前に練習していたかのように綺麗に歌い上げ、また、世界には愛しかないのポエトリーリーディングの部分、「歩道橋を駆け上がると〜」の部分も平手さんの空白を埋めるかのように綺麗に歌ったのだ。

 

これもまた、本公演のハイライトと言っても良いだろう。

会場は一体となり、泣き出すファンもいるほど感動的なシーンだった。

 

続く、風に吹かれても〜アンビバレントにかけても平手さんが出演することはなく、そのまま本編が終了した。

 

アンコールでは出てくるかな?と少し期待したものの、平手さんの姿はない。

欅坂屈指のアイドルソング、手を繋いで帰ろうかも寂しさが残るままの披露となった。

 

そして、ダブルアンコール。

千秋楽は特別ということで、ダブルアンコールがあることがほとんどなのだが、この時ほどアンコールが長く感じたことはない。

 

僕も珍しく全力で声を出した。

 

そしてメンバーが再び登場。

すると、そこには平手友梨奈さんの姿が!

 

場内、大盛り上がり。

 

本当に出来すぎた脚本のようだけど、平手さんは戻って来た。

 

菅井キャプテンからは4年目の意気込みがMCで語られ、もう二度と聞くことが出来ないと思っていたW-KEYAKIZAKAの詩のイントロがかかる。

 

休業中でこのライブには出られなかったメンバーもいるから、21人での披露という訳ではなかったけど、このシーンでW-KEYAKIZAKAの詩が披露される意味を噛み締めながら聞き入った。

 

よく聞く「エモい」という言葉はこういう瞬間のことを言うのだろう。

 

今後は2期生も入ってくるから、このメンバーで聞けるのは最後かもしれない。

いろんな感情が巡った。

 

そして、最後の挨拶が終わり、全20曲を披露して千秋楽は終了した。

 

終わった瞬間、全身の力が抜けた。

すごいものを見た。

 

欅坂46はやはりとんでもない。

率直な感想だった。

 

ネットでは「平手の復活は演出だ」とか批判的なコメントも上がったけど、少なくともあの会場にいたファンはそんなこと思わないだろう。

 

ただ純粋に凄かったし、感動した。

 

これほどすごいライブは今後見られないかもしれない。

 

僕は、目まぐるしく動いた感情を必死に抑えながら帰路に着いた。

 

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